還暦に赤いバイクを買いました⑤

中古車それもかなり安価な不人気車ということで、登録するにあたっては一通り消耗品と言えるところは交換しました。

 

最初に買った時の状態

 

前回エンジンチェックランプの対策で長ーいタンクを外したことを書きましたが、その際にエアクリーナーボックスを開けてみました。予想通り純正のエアクリーナーは見事に風化、取り外そうと触るだけでボロボロと崩れていきます。これはボロボロになった表面のスポンジだけ取り除いて、デイトナのターボフィルター汎用シート(細目)を貼り付けて使います。その際クランクケースとエアクリーナーボックスをつなぐブリーザーパイプがひび割れていたので、ウルトのシーリングテープで応急処置しました。

 

 

エンジンはこの冬にOHする予定なので、とりあえずはタイミングベルトだけ交換してよし。

 

それよりも気になったのがブレーキとクラッチのタッチです。ブレーキはマスターシリンダーが横置きのφ5/8インチなので、ヤマハ純正ブレンボセミラジアルに交換。ブレーキホースもグッドリッジの♯3で作り直しました。何でこのマスターをチョイスしたか?『店に転がってたから』(笑

 

クラッチは最初からアエラのレリーズピストンが装着されていました。DUCATIはクラッチが重いので社外のレリーズを使う方が多いのですが、軽くなる半面レバーストロークが増えるので、一長一短な部分があります。クラッチマスターはニッシン横置きの1/2インチを使用。マウント位置を調整してレバーの最も外側を握るようにして重さとストロークをバランスとりました。

 

謎の手切りミラー(還暦に赤いバイクを買いました③)は、キジマのウィンカー付ミラーに変更。シーケンシャルタイプで派手なのがイマイチですが仕方ない。

 

 

そしてもう一つちょっと大変だったのが前後サスペンションです。もともとオーリンズ付きの1000S-DSを捜していたんですが、なかなか手ごろな車両が見つからず、仕方が無いので1000DSを購入してオーリンズだけをヤフオクで入手しました。中古なのでいつもサスのメンテをお願いしているGトライブ阿蘇さんにOHを依頼したんですが、すぐに電話がかかってきて『伸び側調整のニードルとスプリングが入ってませんよ』と。ガーン!!!!!! 1000S-DSのオーリンズフロントフォークは伸び側減衰力調整ロッドの先端にニードルとスプリングが入っているんですが、OHの際フロントフォークをひっくり返してオイルを抜くと、ニードルとスプリングがオイルと一緒に出てきます。知らない人が作業すると廃油と一緒にこれらを捨ててしまうという訳です。パーツは欠品中でしばらく時間がかかるということだったので、思い切ってインナーチューブを(ちょっと錆があったので)再メッキ&コーティングに出すことにしました。で、完成したオーリングがこちらです。

 

ひとまずメンテ&カスタムの第1段はここまで

 

あえてゴールドのコーティングにせずブラックパープルという色をチョイスしています。なんちゃって1000S-DSですから、ちょっと差をつけようかなぁという訳です。

 

ということでひとまずの完成を見たのがこちらです。あちこち外装にも転倒傷があるので、この冬にエンジンOHをしている間に外装も補修しようと思います。